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インプラントはどのくらいもつ?寿命やメンテナンスについて徹底解説!

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こんにちは、高知市高須のあさぎ歯科医院です。

今回は、インプラントの寿命やインプラントを長く使うために注意するポイントなどを解説していきますよ。

インプラント治療とは?メリット・デメリット

歯周病や虫歯など、何らかの原因により、自分の歯を失った場合、それを補うための治療をする必要があります。補う治療方法としてブリッジや入れ歯、インプラント治療などがあげられますが、そのなかでもインプラント治療は近年注目を集めている方法です。

インプラント治療は歯をなくした箇所の顎骨にインプラント体(人工歯根)を埋め込み、その部分に人工歯(上部構造)を取り付ける治療方法です。インプラント治療は全部の歯にはもちろん、1本だけのような部分的な箇所にも適応できます。

インプラント治療は根元からしっかり人工歯をきちんと固定できるため、ぐらつきや違和感もなく、自分の歯と同じような噛み心地が手に入ります。また、入れ歯やブリッジのように周りの歯を支台にすることもないため、残っているほかの健康な歯を削る必要もなく、装置を付けたりすることもありません。ですので、残存する天然の歯には負担がほとんどありません。それだけではなく自然な色味をしているのでインプラントは審美的な面でも優れており、指示通りメンテナンスさえおこなっていれば半永久的に使用できますよ。

インプラント治療はメリットが大きい分、保険適用外の治療になるため費用は高額になります。また、外科手術を要する治療になるため、身体的および精神的な負担も大きくなりますが、手術中は局所麻酔やセデーション法が用いられるため、不安や痛みなどはほとんどなく、それほど心配はいりません。

インプラントの寿命はどのくらい?

入れ歯の平均寿命が3〜4年、ブリッジの平均寿命が7〜8年、と言われているのに対し、インプラントの寿命は、半永久的に支えて非常に長持ちするのが特徴です。

寿命には個人差も影響するので、明確な指数はありませんが、10年以上問題なく使用できているという人がほとんどを占めています。メンテナンスもきちんと行き届いており、扱い方も丁寧な方だと、なかには40〜50年間インプラントを使っていた人もいますよ。とはいえ、長持ちするのがメリットとはいえど、インプラントの扱い方によっては10年足らずで寿命がくることもあります。半永久的という寿命はあくまで目安だということを理解し、歯科医師の判断を仰ぎながらメンテナンスとケアを行っていきましょう。

また、インプラントは丈夫で寿命が長いと言われているものの、使用しているうちにインプラントに被せている人工歯が割れてしまうこともあります。インプラントが壊れたままで放っておくと歯周病などの感染症につながるリスクもあるため、割れたり壊れた場合は早急に歯科医院に行くようにしましょう。

ブリッジや入れ歯との違い

人気の高いインプラント治療ですが、ブリッジや入れ歯とは一体どんな違いがあるのでしょうか?

ブリッジの特徴

ブリッジはなくしてしまった自分の歯の代わりとなる人工歯を、両隣の歯にかぶせる冠と一体で作成したものをいいます。ブリッジは、単体では完成せず、残っている両隣の歯を土台にして人工歯を支えていく治療になります。入れ歯と同じように基本的には保険が適用される治療なので、治療費は安く済みます。機能性では入れ歯よりも優れており、自分の歯とさほど変わりありません。ブリッジと支台歯の境目はブラッシングしにくく、汚れが溜まりやすくなり、虫歯のリスクも高くなってしまいます。ブリッジを装着した後は丁寧な歯磨きを行いましょう。ブリッジをする場合は残っている健康的な歯を削る必要があるため、顎の骨に影響が出てしまう可能性もあります。トータル的な治療期間は、比較的短く済みます。

入れ歯の特徴

入れ歯は一般的に失ってしまった歯を補うための人工歯のことをさし、種類は大きく分けて総入れ歯と部分入れ歯の2つがあります。総入れ歯は、上下どちらかの顎で歯がまったくない場合や天然歯が1本も残っていない場合に適用されます。床(しょう)と呼ばれるピンク色の土台の上に人工歯が並んでいる形状をしていて取り外しができるので、入れ歯を洗浄する場合は専用の商品などを使用します。

入れ歯の噛む力は、自分の歯と比較すると30〜40%ほどで決して高いとは言えませんが、噛む力の感じ方には個人差があり、問題なく噛めていると感じる人もいればまったく噛めないという人もいます。インプラント治療のように外科手術も必要ないので、治療期間も平均1ヶ月ほどで短く済みます。

インプラントを長く使っていくために意識すること

毎日の歯磨きをしっかりおこなう

当たり前のことですが、毎日のブラッシングはかなり大切です。インプラント施術部位だけではなく、ほかの歯の手入れもしっかり行いましょう。周囲の歯が虫歯や歯周病になってしまうとインプラントを支えている骨まで悪い影響を受けることがあります。

そのため、デンタルフロスや歯間ブラシなども併用して口腔内全体を清潔に保つことはとても大切ですよ。

インプラントは品質の良いものを選ぶ

インプラントの費用相場は1本30~40万円ほどで、高額なため、できるだけ安く済ませるように安い歯科医院を選ぶ人もいますが、これは危険です。安価すぎる場合、インプラントの質が悪くて長持ちしないというリスクもあります。総合的に判断して歯科医院を選びましょう。

メンテナンスや定期検診を受ける

インプラントを長期間使っていくうえで特に重要なことは、治療が完了した後に歯科医院で定期的なメンテナンスや検診を受けることです。インプラント自体は虫歯になることはありませんが、歯周病になってしまうリスクはあります。毎日のケアにくわえて、しっかりメンテナンスを行わなければ、周りの歯でも虫歯や歯周病を引き起こす原因になりかねません。また、定期的に噛み合わせのチェックを行っていないと噛み合う歯が傷んだり、最悪の場合壊れてしまうこともあります。担当医の指示に従って歯科医院に通い、きちんと診てもらうことはとても重要です。

悪い癖や生活習慣を改善する

インプラントは丈夫ですが、強い衝撃に弱いです。そのため強い歯ぎしりが癖になっているとインプラントに負担がかかってしまい、寿命を縮めてしまう可能性があります。人工歯がかけてしまうこともあるので注意が必要です。術後はしばらく運動を控えたり、担当医に相談してマウスピースでインプラントを保護していくのもおすすめですよ。また、生活習慣を整えることも重要です。特に喫煙はお口の中にも悪影響を及ぼし、他の病気を引き起こすリスクも高くなります。骨がもろくなってしまう危険性もあり、インプラント治療を受けた際は、たばこの本数を減らしたり禁煙をするなど、努力をするようにしましょう。

まとめ

インプラントは寿命も長く、審美的・機能的にもメリットが大きい治療ですが、定期的なメンテナンスと日頃の歯のケアは重要です。悪い癖や生活習慣を見直すなど、インプラントを長持ちさせるための努力や意識が大切ですよ。

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