マウスピース矯正

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とはマウスピース矯正とは、その名の通り透明のマウスピースを装着することで矯正を行う治療です。

目立たず手軽に始められることから、近年人気が高まっている方法です。

これまでは矯正といえばブラケットという矯正の装置を装着し、ワイヤーを通して動かしていく治療法が主流でした。

その為、矯正治療を躊躇してしまう方もいらっしゃると思います。

そこで近年注目されている「マウスピース矯正」についてご説明いたします。

マウスピース矯正のメリット・デメリット

メリット

目立たない
最大のメリットは透明のマウスピースを用いるため、目立たず他の人から気づかれにくいということです。
人と接するお仕事をされている方でも安心してご使用いただけます。
清掃性
マウスピース矯正は取り外しが可能なため、食べかすや汚れが溜まりにくく、しっかりとお口の中全体を磨くことができます。
金属アレルギーの心配がない
ワイヤー矯正では金属の矯正装置も装着するため、金属アレルギー発症の心配があります。
ですがマウスピースに金属は使用されていないのでアレルギー体質の方も安心です。
お口のトラブルを減らせる
ワイヤーは金属製なので、気を付けていても口腔内を傷つけたり、口内炎の原因になることがあります。
また、ワイヤーは熱伝導率が良く、熱いものを食べたり飲んだりすると一時的にワイヤーが収縮し、痛みを伴う場合があります。
そういった心配もないのがマウスピース矯正です。
外れてしまう心配がない
ワイヤー矯正では硬いものが装置に当たったりすると外れてしまい、そのまま放置してしまうと歯の動きに支障が出てしまいます。
一方でマウスピース矯正はマウスピースがずれないように「アタッチメント」を歯の表面に一時的に付けますが、多少取れてしまっても次回付け直せばそこまで問題にはなりません。
非抜歯矯正の可能性が拡がる
マウスピース矯正は歯を奥に動かしやすいので非抜歯で治療するケースも多いです。

デメリット

適応できる症例に限界がある
歯の動きで比較するとワイヤー矯正の方が様々な症例に適応できます。
マウスピース矯正では対応できない場合もありますのでご注意ください。
長時間装着する必要がある
希望の形に歯列を矯正するためには1日20時間以上の装着が必要とされています。
基本的にお食事や歯磨き以外は寝ている間もずっと付けておかなければなりません。
手間がかかる
先ほどご説明いたしましたが、「食事と歯磨き以外の時間」は装着していただきます。
しかし、汚れが溜まったり着色する恐れがあることから食事の際は必ず外し、歯磨きまで済ませてから装着していただくため手間がかかります。
また、外出先で外したまま紛失してしまった等もありますので管理には十分に気を付けましょう。
効果がでるかは本人次第
マウスピース矯正は治療開始前に検査結果を基にして治療完了後の歯の並びをシュミレーションすることができます。
しっかりと1日の装着時間を守っていただければデータ通りの効果は期待できますが煩わしいと感じて頻繁に取り外すようなことがあれば、思うような効果は得られない可能性もあります。
マウスピースのケアが必要
歯のお手入れに加えてマウスピースも毎日洗浄し、ケアする必要があります。

マウスピース矯正の種類と違い

インビザライン・システム

歯列全体を治療範囲としていて幅広いケースに対応することができるマウスピース矯正装置です。

インビザライン Goシステム

奥歯の臼歯(大臼歯)を動かさず、前歯のみの歯列矯正に特化した治療方法です。
両方とも素材も同じで見た目も差はなく、インビザラインは全体的な矯正、インビザラインGoシステムは部分的(前歯等)な矯正に利用されています。
具体的には、インビザラインは受け口や出っ歯、開咬などの方の治療に用いられるケースが多くあります。
一方でインビザラインGoシステムは主にすきっ歯や軽い叢生(凸凹)などの方の治療で利用されています。

治療期間
通常インビザラインは1~3年程治療に時間がかかり、インビザラインGoシステムは半年~2年程といわれています。
矯正箇所が限定的なケースで用いられるインビザラインGoシステムは全体を治療するインビザラインと比較すると治療期間が短くなります。
費用
通常のインビザラインは60万~100万円が相場といわれており、インビザラインGoシステムは30万~50万円が一般的な治療費用とされています。
医院によって差はありますが、上記でもご説明した通り、限定的な治療の為、インビザラインGoシステムは通常のインビザラインよりも治療費が安くなります。

治療の流れ

  • 1. カウンセリング
  • 2. 口腔内をスキャンし、データ化(シミュレーションが可能)
  • 3. マウスピースの受取
  • 4. 定期的なマウスピースの交換と経過観察
  • 5. 矯正終了
  • 6. 保定期間

~最後に~

マウスピース矯正見た目や清掃性の面でも患者様に、より負担の少ないマウスピース矯正は近年とても注目されております。

一方で装着時間が長く、患者様自身の管理のもとで結果が得られる治療方法です。

また、マウスピース矯正では適さないケースもございます。

マウスピース矯正のメリット・デメリットも踏まえて、ご検討されている方はぜひ一度ご相談ください。

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