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歯を失わないためにできることとは?予防法を徹底解説!

こんにちは、高知市高須のあさぎ歯科医院です。

今回は、歯を失わないための予防方法についてご紹介します。

前回のブログでお話しした通り、歯を失う二大要因はむし歯と歯周病です。この2つの病気は、日頃のセルフケアや定期的なメンテナンスと検診で予防することができます。

予防歯科とは

歯に痛みを感じてから歯科医院に行くのではなく、むし歯や歯周病にならないようにするための処置や検診を「予防歯科」といいます。むし歯も歯周病も、超初期段階では自覚症状がほとんどないことが多く、歯に違和感が出るころには症状が進行してしまうため、早期に病気を発見し、早期に治療することがとても大切です。

予防歯科を重視する流れは近年加速しており、令和7年度を目安に全ての国民に年に1度の歯科健診

を義務付ける「国民皆健診制度」の導入も進んでいます。歯科に対する意識を高めるとともに、全身疾患とも特に深い関わりにある歯周病を予防することがこの制度の目的です。特に気になる症状がなくても、定期的に歯科を受診するようにしましょう。

むし歯を予防するためには

むし歯とは、お口の中のむし歯原因菌が作り出す酸によって歯が溶かされ、穴があく病気です。この原因として挙げられるのが、細菌と糖質、そして歯の質です。この3点に気をつけることがむし歯の予防に繋がります。

毎日の丁寧な歯磨きでむし歯原因菌を減らし、その活動を抑える

むし歯原因菌を減らすには、プラーク(歯垢)を確実に除去することが最も大切です。プラークは粘着性があるため、唾液の自浄作用やうがいだけでは取り除くことができません。したがって、毎日の丁寧な歯磨きを欠かさないことがむし歯予防への一番の近道です。

糖質をはじめとする食品の摂取量と頻度を抑える

食事やおやつに含まれる糖質は、むし歯原因菌の餌となります。糖質と聞くと砂糖というイメージがあるかもしれませんが、細菌の酸産生に関与する糖質にはブドウ糖、ショ糖、果糖、乳糖などがあります。これらの糖の摂取量を少なくすることは、むし歯予防のために大切なことです。

また、摂取回数を制限することも予防に繋がります。食物を摂取すると口の中のpHが低下して酸性に傾き、エナメル質を溶かす「脱灰」が起こりやすくなります。唾液の緩衝作用によりpHがもとに戻ろうとすることでエナメル質を修復する「再石灰化」が起こりますが、pHがもとに戻る前にまた食事をしてしまうと更にエナメル質の脱灰が進んでしまうことになるのです。したがって、食事やおやつは時間・回数を決めて摂るようにしましょう。

フッ素で歯の質を強くする

フッ素は、WHOがむし歯予防に効果的であるとして使用を推奨している成分です。エナメル質の再石灰化を促進する、むし歯原因菌の活動を抑える、歯の質を強くするといった特徴があります。特に、エナメル質は酸に弱い構造をしていますが、フッ素の効果で安定した結晶構造に変化することで、歯の質を強くできるのです。市販の歯磨き粉の約9割にはフッ素が含まれているため、それらを活用するほか、定期的に歯科医院でのフッ素塗布を受けると更に効果的にむし歯を予防することができます。

歯周病を予防するためには

歯周病とは、細菌の感染によって歯ぐきやその周囲の組織に炎症が起き、さらに進行すると歯を支えている骨までもが溶けてしまう病気です。主な原因はプラーク(歯垢)なので、これを確実に除去するひつようがありますが、それには「セルフケア」と「プロフェッショナルケア」の両立が非常に重要です。

歯周病予防のためのセルフケアとは

プラークを可能な限り除去するためには、毎日の丁寧な歯磨きが欠かせません。そのためには、丁寧に歯磨きをすることに加え、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具も併用し、これらを「正しく」行うことが大切です。自分ではしっかりと磨いているつもりでも、歯ブラシの毛先がうまく歯面にあたっていなかったり、奥歯や歯ブラシの届きにくい部分などを上手に磨けていないということはよくあります。したがって、歯科医院で正しく歯が磨けているかを定期的にチェックし、必要に応じて磨き方を習得することが大切です。

歯周病予防のためのプロフェッショナルケアとは

セルフケアだけでは歯石やプラークを完全に取り除くことはできないため、歯科医院での専門的なお口のケアが必要です。レントゲン撮影で目視では判断できないことを確認したり、歯と歯ぐきのすき間を測定する歯周ポケット検査などを行い、お口の中を客観的に評価します。さらに、歯石や歯ぐきの中のプラークは、セルフケアでは取り除くことができないため、専用の機材で歯石や細かな部分の汚れ、目に見えないバイオフィルムなどを除去していきます。

まとめ

今回は、歯を失わないための予防方法についてお話ししました。むし歯も歯周病も毎日の心がけで予防ができる病気であり、定期的な歯科検診で早期発見・早期治療をすることが歯を失わないために大切です。むし歯や歯周病はもちろんのこと、歯を失ったあとの治療もお気軽にご相談ください。

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