こんにちは、高知市高須のあさぎ歯科医院です。
年齢を重ねるにつれ、歯ぐきが下がってきたり、お口の中が乾きやすくなったり、冷たいものがしみるように感じる方が増えてきます。こうした変化は、実は“お口の更年期”と呼ばれるホルモンバランスの変化が関係している場合があります。
女性の体は、更年期を境にエストロゲン(女性ホルモン)の分泌量が大きく変化します。このホルモンの減少は、肌や髪だけでなく、歯ぐきや口の粘膜、唾液の分泌など、お口の中の健康にも影響を与えるのです。
今回は、更年期に起こりやすいお口の変化と、快適に過ごすためのケア方法についてご紹介します。
エストロゲンが関係する「お口の健康」
エストロゲンは、女性らしさを保つだけでなく、骨や血管、粘膜の健康にも深く関わっています。実は、歯ぐきやお口の粘膜にもエストロゲンの受容体が存在しており、ホルモンの変化が歯周組織に影響を与えることがわかっています。
エストロゲンが減少すると、歯ぐきの血流が低下し、ハリや弾力が失われやすくなります。その結果、歯ぐきが下がったり、炎症を起こしやすくなったりするのです。
さらに、免疫力の低下により、歯周病菌が繁殖しやすくなるため、これまで以上に丁寧なケアが求められます。
更年期に起こりやすいお口のトラブル
1. 歯ぐきの腫れや出血
ホルモンバランスの乱れによって歯ぐきの血管が拡張し、炎症が起こりやすくなります。「歯みがきのときに血が出る」「腫れぼったい感じがする」といった症状がある場合は、歯周病の初期段階かもしれません。
2. お口の乾き(ドライマウス)
唾液の分泌量が減ると、お口の中が乾燥しやすくなります。唾液は、お口の中を洗い流し、細菌の繁殖を防ぐ大切な働きをしています。乾燥が続くと、口臭や虫歯、口内炎が起こりやすくなるため注意が必要です。
3. 知覚過敏・歯の痛み
歯ぐきが下がることで、歯の根元(象牙質)が露出し、冷たいものや甘いものがしみやすくなります。これも、更年期に多く見られる変化のひとつです。
4. 口臭の増加
唾液量の減少や歯周病の進行が、口臭の原因になります。自分では気づきにくいものの、人との会話で気になるという方も多いです。
「お口の更年期」をやさしくケアする方法
更年期のお口の変化は、適切なケアを行うことで大きく改善できます。ここでは、「今日から取り入れられるポイント」をご紹介します。
● 正しいブラッシングで歯ぐきを守る
力を入れて磨くと歯ぐきを傷つけ、下がる原因になります。毛先のやわらかい歯ブラシを使い、歯と歯ぐきの境目をやさしくマッサージするように磨きましょう。歯間ブラシやデンタルフロスを使うことで、歯と歯の間の汚れもすっきり除去できます。
● 唾液の分泌を促す習慣を
よく噛む・水分をこまめにとる・ガムを噛むなど、唾液を増やす工夫を。特にキシリトール100%のガムは、虫歯予防にもおすすめです。また、お口を大きく動かす発声練習や「あいうえお体操」も唾液腺の刺激になります。
● 生活習慣を見直す
ストレスや睡眠不足、喫煙は唾液の分泌を妨げます。適度な運動やリラックスタイムを取り入れ、全身の血流を整えることが、お口の健康にもつながります。
歯科医院でできるサポート
更年期に起こるお口の変化は、自分では気づきにくいこともあります。歯科医院では、次のようなサポートを行っています。
● 歯ぐきや粘膜の健康チェック
炎症や腫れ、出血がないかを確認し、早期発見・早期対応を行います。
● ドライマウスの相談
唾液分泌を促すマッサージや、保湿ジェル・スプレーなどのケア方法を提案します。
● 知覚過敏・歯周病のケア
症状に応じて薬剤塗布やクリーニングを行い、快適な状態を保てるようにサポートします。
美容面にもつながる「お口のアンチエイジング」
歯ぐきのハリや潤いは、顔全体の印象にも関わります。
歯ぐきが健康で血色がよいと、笑顔が若々しく見え、フェイスラインも引き締まって見える効果があります。逆に、歯ぐきが下がると影ができ、老けた印象を与えやすくなります。
つまり「お口の健康を守ること」は、そのまま“美しさを保つこと”にもつながるのです。口元をケアすることは、肌や髪のケアと同じように欠かせないエイジングケアの一つです。
まとめ
更年期は、体の変化を感じやすい時期ですが、適切なケアでお口の健康も美しさも保つことができます。
「歯ぐきが下がった」「口が乾く」「最近しみる」そんな小さなサインを見逃さず、早めに対策を始めることが大切です。
あさぎ歯科医院では、ホルモンバランスによるお口の変化にも配慮した、丁寧なカウンセリングとケアを行っています。
「口元の衰えを感じ始めた」「笑顔を明るく保ちたい」そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。
健康で美しい口元が、これからの人生をより豊かに彩ります。

