こんにちは、高知市高須のあさぎ歯科医院です。
今回は、インプラントの特徴と共に、インプラント治療がおすすめな人はどのような人なのかについて解説していきます。
インプラント治療の特徴やメリット
インプラント治療は何らかの原因により、自分の歯を失ってしまった場合、その箇所を補うためにおこなう治療方法です。歯をなくした箇所の顎の骨にインプラント体と呼ばれる人工歯根を埋め込み、そこに人工歯を取り付けます。全部の歯にも部分的な箇所にも適応可能です。
①自分の歯と同じような機能性が手に入る
ブリッジや入れ歯とは異なり、インプラントは根元からしっかりと固定した状態で人工歯を取り付けるため、違和感やぐらつきもありません。自分の歯とほとんど変わらない噛み心地と機能性を実現できます。
②残存する健康的な歯を傷つけない
周りの歯を支台にすることがないので残っている自分の歯には負担がかかりません。健康的な歯を守れるのは大きなメリットです。
③審美的な面で優れている
自然な色味をしているので、自分の歯と親和性も高く審美的な面でも優れています。
④丈夫で長持ちする耐久性
ブリッジの平均寿命が7〜8年、入れ歯の平均寿命が3〜4年とされているのに対し、インプラントの寿命は半永久的といわれており、非常に長持ちします。担当医の指示通りメンテナンスやケアをおこなっていれば半永久的に使うことができます。
インプラントはこんな人におすすめ
歯を失ってしまった・抜けてしまった方
インプラントは歯を失ってしまった場合や抜けてしまった場合に推奨される治療です。歯はたとえ1本でも失ってしまうとこれまでと同様の噛み心地は戻りません。さらに放置してしまうと顎骨がどんどん吸収されてしまうので、噛み合わせにも問題が出てきてしまいます。
インプラント治療はブリッジや入れ歯のような違和感もないので、歯を失う前とほとんど変わらない生活を取り戻せます。また、事故やスポーツによる歯の損傷は前歯で起こってしまうことが多く、審美性も損なわれます。インプラントは前歯など見える場所にも適している治療方法です。
残っている歯を大切にしたい方
自分の歯を失うと、その大切さも痛感するものです。残っている自分の健康的な歯を長持ちさせたいと思う方は、インプラントがおすすめです。インプラントは冒頭でも紹介したようにほかの歯に影響がないので、天然歯を傷つけることなく大切にできます。
インプラント治療をできるだけの顎の骨が十分にある方
歯を失うと歯の根がない状態になります。その箇所を入れ歯やブリッジで治療した場合、歯の根がない状態のままなのでその箇所の顎の骨が吸収されてしまいます。顎の骨が吸収されてしまうと周囲の歯を支える骨が少なくなり、歯が徐々に浮き上がって揺れ動くというリスクがあります。しかしインプラントの場合、顎の骨にインプラント体を埋め込むことで人工歯根を作りますので顎骨の吸収を抑えることも可能になり、周囲の歯にも影響がなくなります。
入れ歯に違和感や使いにくさを感じる方
入れ歯は保険適用の治療で手軽です。しかし使い初めの頃は問題なく使用できていても、歯がない箇所の顎の骨が吸収されてしまうため、時間が経つにつれてどうしても合わなくなります。その結果何度も調整が必要になり、再作製になることもあります。
インプラントは人工歯根を埋め込んで人工歯を装着するので、着脱式の入れ歯とは異なり、時間が経っても合わないと感じることはありません。骨の吸収もされないので半永久的に快適に使用できます。
また、インプラントは入れ歯に比べるとお手入れも楽ちんです。入れ歯は取り外して洗浄する必要があり、これをサボってしまうと歯茎と入れ歯の間に汚れが蓄積され、臭いの原因になります。インプラントは固定式なので、取り外して洗浄するということもなく、基本的には自分の歯と同様のケアをおこなえば問題ありません。お手入れの手間をなくしたい方にもおすすめの治療方法です。
歯の見た目を気にする方
入れ歯は安価な治療方法ですが、どうしてもバネをかける金具が目立ってしまいます。差し歯においても治療当初は綺麗でも白いレジンは時間が経つにつれて劣化して黄ばんでしまいます。歯茎が黒ずんでしまうこともあり、審美的な面にも影響を及ぼします。インプラントは美しい見た目もメリットのひとつで、見た目を重視する方にも最適です。
ブリッジができない方
歯を失ってしまった場合、ブリッジも治療方法のひとつとして検討されます。しかしブリッジは失った歯の両隣の歯を支えにして、繋がっている人工歯をセメントで装着する方法です。ですのでブリッジには支えるための歯が必要になり、その歯がない場合ブリッジは適用できません。歯があってもブリッジを支えられるような状態でない場合もブリッジの治療は難しくなります。インプラントであれば失くした歯の部分だけの治療で済むのでほかの歯の状態は関係なく、治療を受けられます。
インプラントのデメリットや注意点
インプラント治療はたくさんのメリットがありますが、外科手術を要する治療のため、身体的な負担が大きくなります。また、入れ歯はブリッジとは異なり保険適用外の治療になるので一般的な歯科治療よりも費用も高額です。デメリットがあることもふまえ、自分にインプラントが適しているかどうかを判断しましょう。
まとめ
インプラントは機能面でも審美面でも優れているので、入れ歯やブリッジで違和感を感じてしまう人にもおすすめです。費用は高額ですがそれだけ長期的に得られるメリットが大きいので、悩んでいる方はぜひ一度歯科医院に相談してみてくださいね。