こんにちは、高知市高須のあさぎ歯科医院です。
40代を過ぎると、お口の機能面の変化を実感する方が増えてきます。見た目の美しさも大切ですが、実はその土台にあるのは“歯の健康”と“噛む機能”。機能が整ってこそ、自然で若々しい口元が保てるのです。
今回は、口元のエイジングケアを「機能面」から考えるヒントをご紹介します。
噛む力の衰えが「見た目と健康」に影響する
40代を過ぎると「硬いものが食べにくくなった」と感じる方が増えてきます。これは歯やあごの筋肉だけでなく、噛み合わせや歯のすり減りによって咀嚼力が少しずつ低下しているサインです。
噛む力が弱まると、
・食事の満足感が減る
・栄養が偏りやすくなる
・表情筋を十分に使えず口元やフェイスラインが緩む
といった影響が出てきます。つまり「よく噛めること」は健康だけでなく、若々しい口元を保つことにもつながるのです。
舌の動きも「口元の自然さ」に関わっている
加齢で舌の筋力が弱まると、食べ物を飲み込みにくくなったり、発音が不明瞭になったりします。舌の位置が低いままだと歯並びや噛み合わせに影響し、口元の印象が崩れることも。
普段から「舌を上あごに軽くつける習慣」や簡単なトレーニングを取り入れることで、自然な動きや明瞭な発音を保ちやすくなります。
無意識の噛み癖が顔の印象を左右する
「片側ばかりで噛む」「歯ぎしりや食いしばりをしてしまう」こうした無意識の癖は、顔全体のバランスを崩す原因になります。
片側で噛む習慣が続くと筋肉のつき方に差が出て、フェイスラインが歪んで見えることも。また歯ぎしりや食いしばりは歯をすり減らし、噛む力や顎関節にも負担をかけます。
日常で「噛み方の癖を意識すること」も、大切なエイジングケアといえるでしょう。
大人世代のための矯正治療
矯正治療は子どもだけのものと思われがちですが、最近では40〜60代から矯正を始める女性も増えています。
その理由は、
・噛み合わせを整えて歯にかかる負担を減らしたい
・歯並びを整えて清潔感と若々しさを取り戻したい
・将来、自分の歯をできるだけ長く残したい
といった“機能面と美しさ”の両方を意識する方が増えているからです。
マウスピース矯正(インビザライン)なら透明で目立ちにくく、仕事やプライベートに影響を与えにくいため、大人世代にも取り入れやすい治療法です。
生活習慣でできる「機能面エイジングケア」
口元の機能を守るためには、毎日の生活習慣が欠かせません。
・正しいブラッシングと歯間ケア
40代以降は歯ぐきが下がりやすく、強い力で磨くと歯肉を傷つけてしまいます。やわらかい毛の歯ブラシで歯と歯ぐきの境目を優しく磨きましょう。さらに歯ブラシでは届かない「歯と歯のすき間」は、虫歯や歯周病の温床になります。デンタルフロスや歯間ブラシを習慣にすることが清潔感と若々しさを守る秘訣です。
・食事の工夫
柔らかい食事が続くと噛む力や口周りの筋肉が衰え、口元のたるみにつながります。ごぼうやりんごなど噛み応えのある食材を取り入れるとしっかり咀嚼するため、唾液分泌が促進されて虫歯や口臭予防にも効果的です。食物繊維は腸内環境を整え、全身や肌の調子にも良い影響を与えます。
・歯ぎしり・食いしばり対策
無意識の歯ぎしりは歯のすり減りや顎関節症の原因になります。ナイトガードを就寝時に使えば負担を大幅に軽減できます。日中は「上下の歯を接触させない」意識を持つだけでも効果的です。リラックスの習慣を取り入れることも予防につながります。
歯科医院でできる機能回復のケア
自宅ケアに加えて、歯科医院でのサポートを取り入れることで、より効果的に機能を守れます。
・歯周病治療:歯ぐきや骨の状態を改善し、歯を長く支える
・噛み合わせ調整:歯の高さや顎のバランスを整え、食事や表情の快適さを向上
・インプラントやブリッジ:歯を失った場合でも噛む機能を回復できる治療法
「見た目のため」ではなく「健康のため」と考えることで、将来の安心にもつながります。
まとめ
40〜60代の女性にとって、口元のエイジングケアは「見た目」と「機能」の両方から考えることが大切です。
歯ぐきの健康、噛み合わせのバランス、咀嚼力の維持。これらはすべて、美しさと健康を支える基本です。審美的なケアと機能的なケアを組み合わせることで、ただ若く見えるだけでなく、「健康的で自然な美しさ」を手に入れることができます。
あさぎ歯科医院では、審美治療から予防・矯正まで幅広く対応し、患者さま一人ひとりに合わせたケアをご提案しています。
「噛みにくさが気になる」
「口元の印象を若々しく保ちたい」
そんな方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

